二日酔いと老化の防止に!日本古来のドライフルーツ

柿ってどんなフルーツ?

柿はカキノキ科カキノキ属っていうグループの果物で、原産地は日本や中国など東アジア。 日本からヨーロッパやアメリカに伝わったので、「kaki」で売られている国もあるみたいよ☆ 世界の柿の生産量上位国は、もちろん中国、韓国、日本。でも最近はスペインの生産量が急上昇! スペインからヨーロッパ各地に輸出されていて、ますます生産拡大中。 「kaki」が世界中で人気のフルーツになる日も近いかも!?
柿には、収穫してそのまま食べられる甘柿と、収穫しても渋抜きをしないと食べられない渋柿があるのはご存知よね。 甘柿と渋柿はさらに、種が入らなくても甘くなる「完全甘柿」と種が入ると甘くなる「不完全甘柿」、種が入っても入らなくても渋い「完全渋柿」と種のまわりだけ甘い「不完全渋柿」に分けられるの。 お店でよく見る「富有柿」や「次郎柿」は完全甘柿よ。 甘柿と渋柿のちがいは、渋みの原因となっているタンニン(シブオール)の状態。 タンニンが水に溶けにくい形で残っていれば、食べたときに渋みを感じないし、水に溶けやすい形で残っていると、食べたときに舌に渋みを感じるの。 つまり、甘柿に含まれているタンニンは水に溶けにくく、渋柿に含まれているタンニンは水に溶けやすいってわけ。 だから、渋柿のタンニンをアルコールなどで処理して水に溶けにくい状態に変えれば、渋みのない甘い柿に大ヘンシン☆こんなしくみを発見した昔のヒト、スゴクない!?
酸味はほとんど感じない柿だけど、ビタミンCが100g中70mgも含まれていて、キウイフルーツやいちごより多いの。 ほかにもむくみ予防に効果があるカリウムや、体内でビタミンAに変わるβカロテンも豊富。 そうそう、柿には二日酔いの防止っていう意外な効果もあるのよ。 渋みの成分であるタンニンが、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解して、利尿作用があるカリウムがアルコールの排出を促してくれるから、お酒を飲む前や後に柿を食べると二日酔いになりにくいんですって☆ ただし、タンニンは鉄分の吸収を阻害しちゃうから、貧血気味の人は摂りすぎないように注意して!

柿のドライフルーツはこんな感じ!

柿を干したものといえば、日本の伝統的なドライフルーツ「干し柿」よね。 干し柿の原料は、渋くて生では食べられない渋柿。 ゆっくり時間をかけて乾燥させると、可溶性のタンニンが不溶性のタンニンに変わって甘くなるんだって。 渋柿を丸ごと干しているから実は肉厚で食べごたえ十分、干し柿ならではのねっとり濃厚な甘みがクセになるのよね☆ 最近は渋柿だけでなく、甘柿を輪切りやくし形にカットして乾燥させたドライ柿も多く出回っているのよ。干し柿にくらべるとあっさりした甘さで、食感も軽いからとっても食べやすいわ♪

柿のドライフルーツはココがすごい!

生の柿を乾燥させてぎゅっと縮んだドライ柿は、栄養もぎゅぎゅっとつまっていて、カリウムや亜鉛、マンガンなどのミネラル類は生の2~4倍、食物繊維は約9倍にもなっているの。 抗酸化作用がアンチエイジングに効果的とされるビタミンAも豊富だし、渋み成分のタンニンには血圧の上昇を抑えるはたらきもあるから、美容にも健康にもイイの。 昔から食べられているってコトは、美味しいだけじゃないってことよね。 柿は好きだけど、むくのがちょっとめんどうで…と思っているアナタ!ヘタも種も皮もないドライ柿なら、いつでも手軽に食べられるわよ☆

ドライ柿を食べながら、キレイになるコツ!

POINT 1
ヨーグルトと合わせて
朝食やおやつにオススメなのが、ドライ柿のヨーグルト和え。ドライ柿の甘みとヨーグルトの酸味がとっても合うの♪ さらにドライ柿をヨーグルトに一晩漬けておくと、柿がとろんとろんになって、まるで柿ジャムのよう。お試しあれ~。
POINT 2
1日の摂取量は80kalを目安に
ドライ柿のカロリーは100gで276kal。食べやすくてついつい手がのびちゃうけど、食べ過ぎには気をつけて。 1日分ずつ小袋に分けておくといいかも☆
POINT 3
お酒のおつまみやおもてなしの一品に
ドライ柿はワインと相性がいいの♪ 刻んだドライ柿をバターに混ぜて冷蔵庫で冷やした、レーズンバターならぬ「柿バター」もいいし、スライスしたドライ柿にクリームチーズとナッツをのせたカナッペもオシャレ☆ 二日酔い予防に効果があるというドライ柿だけど、呑み過ぎにはご注意を!